top of page

​丹波焼の、つぎの100年にむけて

約850年つづく丹波焼と、産地のこと

青々とした山に囲まれ、時には深い霧が立ち込める。
静けさのなかで自然と向き合いながら、黙々と作陶に取り組む人々が集まっている小さな窯業集落が、兵庫県 丹波篠山市にある「立杭地区」です。平安時代末期から約850年つづく丹波焼という文化は、集落に住む人々の自然と共生した暮らしとともに、ゆっくりと、たいせつに育まれてきました。

工業化はせず、そのときどきの時代の流れに合わせた日用陶器を、手のなかでつくり続けてきたのが産地の特徴。現在、産地には約60件の窯元が残っており、集落を散策しながら「60通りの暮らしの視点」を楽しむことができるでしょう。丹波の山土と田土から成る陶器は独特な厚みがあり、立杭地区の自然豊かな風土と、素朴なやさしさが感じられます。

statement_01.jpg
DSC03550.jpg
IMG_5250-3_edited.jpg

昇陽窯のこれまでと、これから

昇陽窯は、丹波焼の歴史を代々受け継ぐ由緒正しい窯元です。初代 大上昇が生家である大熊製陶所に入り、昇陽窯を1968年に創業。現在は、2代目 大上裕、3代目 大上裕樹が受け継ぎ、家族みんなで作陶しています。

しかし、丹波焼の文化と歴史を受け継ぐ一方で、時代の移ろいとともに変化している状況に直面しているのが現状です。産地の後継者不足。無限ではない産地の資源。丹波焼の認知度の低さ。

丹波焼の、つぎの100年にむけて。
昇陽窯は、産地を俯瞰する眼を持ち、循環性をたいせつにしながら、3代目 大上裕樹を中心に丹波焼を次世代につなぐ活動を行います。

DSC03415.jpg
bottom of page